君とあなたは違う。だからこそ愛してる。
2019年の劇団四季新作ファミリーミュージカル原作、子どもから老人まで、まさに家族で楽しめる、寓話です。
カモメ、猫、ネズミとか動物がたくさん登場して、親しみやすいので、老若男女誰でも楽しく物語に没頭できると思います!
あらすじ
カモメのケンガーが、あるアクシデントのせいで、とあるバルコニーに墜落します。
そこに一匹のゾルバという黒猫に出会います。
カモメは今から産む卵を猫に託し、ある約束を果たしてくれと頼みます、、、。
その約束を果たすために猫が、知恵、勇気、愛をもって行動する!というお話です。
この本の好きなところ
他者への愛について考えさせられる
猫とカモメは違う生き物です。
でもそれを乗り越えて、互いを愛する。
優しくて心温まるところです。
『違うから拒絶するんじゃない、違うからこそ愛してるんだよ。』そういうテーマをグッと感じることができました。
最後に頼りにするのが、、□□を大切にする◯◯というところもすごく教訓めいてると感じました。
うぅ、、語りたいですが、ネタバレしないために言えません!
著者について
シンプルに読むだけでもとても楽しい本ですが、著者について知ると、
だからこそこういう寓話にしたのかな?って考えさせられるので少しだけご紹介します。
ルイス・セプルベダというチリ出身の作家さん。
もともと社会主義運動に傾倒していたらしいです。
チリでは、世界で初めて自由選挙による社会主義政権が誕生したのですが、
アメリカ支援のもと軍事力でこの社会主義政権を抑制したらしいです。クーデターですね。
そういう政治的、社会的背景のもと、社会主義者の作者は逮捕・投獄された経緯を持つそうです。
主義、主張の違いから投獄された経験から、違いについてどう受け入れていくか?を強く考えたんですかね?って思いました。
※実際にご本人がどんな活動をその時にしてたのかは知らないのですが、、、
こんな人にオススメ
- お子さんに何か本を読ませてみたいなーと思ってるお父さん、お母さん
- 優しい気持ちになりたい
- 児童文学が好きな方
- 本を読んでリラックスしたい方
よければぜひ♪
猫やカモメを見たら、ゾルバたちを思い出しちゃうようになるかも。。。笑